
うさぎは体調不良を隠す動物です。
野生では弱っている姿を見せると敵に狙われる。その本能が今も残っているので、かなり具合が悪くなるまで普通に振る舞おうとします。だからこそ、飼い主が小さなサインを見逃さないことがとても大切です。
我が家のうさぎも、うっ滞のときに「なんかいつもと違うな」と気づいてすぐ病院に連れて行ったことで、最悪の事態を免れました。あのとき見逃していたら、と今でも思います。
「いつもと違う」が一番のサイン
具体的な症状の前に、まず大前提として伝えたいことがあります。
チェックリストも大事ですが、一番のサインは「なんかいつもと違う」という飼い主の直感です。毎日見ているからこそ気づける微妙な変化があります。その違和感を「気のせいかな」で流さないことが、早期発見につながります。
すぐ病院に連れて行くべきサイン
🔴 絶対に見逃してはいけない緊急サイン
足を伸ばしてぐったりしている うさぎが横向きや足を投げ出した姿勢でぐったりしているのは、かなり危険なサインです。夏場に暑くてだらっとする場合もありますが、季節や室温と照らし合わせておかしいと感じたらすぐ病院へ。我が家のうさぎがうっ滞になったときも、このサインが最初の異変でした。
※わがやのうさぎちゃんの場合、夏場は結構足を伸ばしてだらっとする姿をよく見てたので、おかしい!って思うまで少し時間がかかっちゃいました。
後ろ足を引きずって動く 腰が抜けたように後ろ足を引きずる動きは、神経や内臓に深刻なトラブルが起きているサインの可能性があります。一刻を争います。
※我が家のうさぎちゃんはこの姿を見たのですぐに病院につれていきました。
12時間以上何も食べない・飲まない うさぎは数時間食べない状態が続くだけで腸の動きが止まり始めます。半日以上食事も水も拒否している場合は、様子を見ている時間はありません。
お腹が異常に張っている・硬い ガスが溜まっているサインで、うっ滞や腸閉塞の可能性があります。触ったときにいつもより張りを感じたら要注意です。
呼吸が荒い・口で息をしている うさぎは基本的に鼻呼吸です。口を開けて息をしている場合は、よほど苦しい状態です。
けいれん・倒れる 即座に病院!
🟡 早めに受診したほうがいいサイン
うんちが小さい・少ない・出ていない うんちのサイズや量は腸の動きを反映しています。いつもより明らかに小さい、数が少ない、もしくは全く出ていないときは腸の動きが落ちているサインです。
うんちがつながっている(盲腸便が絡まっている) 毛がうんちに絡まって数珠状につながっている場合は、毛球症の兆候かもしれません。
目やに・涙が多い 片目だけ、もしくは両目から涙や目やにが出ている場合は、不正咬合や眼科系のトラブルが疑われます。我が家のうさぎも涙が多く、不正咬合を疑って病院に相談しました。
鼻水・くしゃみが続く たまにするくしゃみは問題ないことも多いですが、透明でない鼻水が続く場合はスナッフル(パスツレラ菌感染)の可能性。
歯ぎしりをしている 小さくギリギリという音は「気持ちいい」サインのこともありますが、大きく歯を鳴らしている場合は痛みや不快感のサインです。
体重が急に減っている 定期的に体重を測っている場合、急激な減少は何らかの病気のサインである可能性があります。月1回程度、体重を記録しておくと変化に気づきやすくなります。
毛並みが乱れている・毛づくろいをしない うさぎは本来きれい好きで頻繁に毛づくろいをします。それをしなくなった場合は、体のどこかに不調がある可能性があります。
斜頸(首が傾いたまま戻らない) 頭が一方向に傾いたまま戻らない状態は、エンセファリトゾーン症や中耳炎などが原因のことがあります。早期治療が大切です。
チェックリストとして使ってください
緊急度別にまとめると以下の通りです。
🔴 今すぐ病院(時間外でも)
- 足を伸ばしてぐったりしている
- 後ろ足を引きずっている
- 12時間以上食べない・飲まない
- お腹が異常に張っている
- 口で息をしている
- けいれん・倒れる
🟡 翌日までには受診
- うんちが小さい・少ない・出ていない
- 目やに・涙が多い
- 鼻水・くしゃみが続く
- 大きな歯ぎしりをしている
- 急激な体重減少
- 毛づくろいをしなくなった
- 首が傾いたまま戻らない
「様子を見る」が一番危ない
うさぎの体調不良で一番やってはいけないことは、様子を見て時間を置くことです。
犬や猫と違って、うさぎは体調悪化のスピードが速い動物です。「今日は元気ないけど明日には治るかも」という判断が、取り返しのつかない事態につながることがあります。
迷ったら病院へ。それだけ覚えておいてください。
かかりつけ医を見つけておくことが大前提
いざというときに慌てないために、うさぎを診られる動物病院を事前に探しておくことを強くおすすめします。すべての動物病院がうさぎの専門的な治療に対応しているわけではないので、「うさぎ・エキゾチックアニマル対応」と明記している病院を探しておきましょう。
夜間救急に対応している病院も、念のため調べておくと安心です。
日頃の観察の積み重ねが、うさぎの命を守ることに直結します。毎日少しだけ、うんちの量・食欲・動き方を確認する習慣をつけておくだけで、異変への気づきが格段に早くなります。

